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ものを大切にする
 自分はお客様にオーディオ製品を購入してもらい生計が成り立っている。

しかし、お客様にお金を使わせるのが好きではない。

正確には無駄なお金を使わせるのが好きではない。

お客様が「お金を使いたい」と言っても「それなら床直したほうがいい」とか「それなら壁直したほうがいい」とか「それなら電気工事した方がいい」とか平気で言ってしまう。

こっちは1円ももうからないというのに。

そのような自分のことを鍋谷はどのように見ているのであろうか?

「こいつアホだな〜」と思ってるのだろうか。

まず最初にお客様が幸せになれてナンボである。

当然に優れた製品なら高いものを売るのは大大大好きであるが。

しかし、普通の店なら喜ぶ、(グレードアップを伴わない、目先を変えるだけの)買い替えをされると心が苦しくて苦しくて仕方がない。

当店のお客様でそのような買い替えをしたお客様はほとんどないが、そのような買い替えをさせてしまった場合は「すみません」と謝罪する。

私は貧乏な家に生まれたから凄くものを大切にする。

36も、パトリシアン800も永遠の宝物である。

コロコロものを買いかえる人間にとって36もパトリシアン800も買い取り査定金額の価値しかないだろうが、それを使いこなしてる私にとってはそれぞれが数百万円、いや一千万円以上の価値があると思っている。

車も査定金額が0でも走ることによってそこには何十万円、ものによっては百万円以上の価値が生まれる。

今中古市場にはセパレートCDプレーヤーが溢れかえっている。

昔は超弩級のセパレートCDプレーヤーを持ち、一体型のプレーヤーを持ってる人たちを「生ぬるい」と揶揄していた人たちが今は何事もなかったように一体型CDプレーヤーを使っている。

当店のお客様のほとんどが一帯型プレーヤーを使ってるのにこんな事を言うのはなんだが、私にはそのような人々が、昔は2ドアクーペ、4ドアセダンに乗っていて、今は軽の1BOXに乗り換えたようにしか見えないのだ(ΩSACDは1BOXでないからそう言えるわけだが)。

はたしてあなたがたの手放した製品はどれほどの能力を持っていたのか、もし使い続けていたらそこにはどれだけの価値が生まれていたであろうかお分かりか?と問いたいのだ。

ゴールドムンドの36は今年で16年目を迎える。

パトリシアン800は復刻であるが、30年くらいであろうか(私が購入してからは14年目であるが)。

オーディオ製品を大切にしよう。

そうすることがオーディオ不況に終止符を打つと思う。

そうすることでオーディオ製品に真の価値を見出す人が育つからである。

当然にそうなれば、能力が伴わないメーカーは淘汰されるのだろうが。

当然にドルフィンも価値がなければ淘汰されて仕方がない。

私は経営者としての能力がなく淘汰されるのかもしれない。

最近、胸わくわくさせながら、レッドローズのモデル150やWADIA9のチューナップを依頼してきたお客様達の「ものを大切にする」気持ちを感じながら熱く語ってみた次第。

モデル150は新着情報のHR−800の技術をフィードバックして超傑作が出来上がった。

今週からはWADIA9(後期じゃなきゃだめですがね)です。